NPO企画力向上研修
9月4日(火)に「NPO企画力向上研修」が宮崎市民プラザで開かれました。講師は坂本文武氏(立教大学准教授)でワークショップも兼ねた研修会でした。
NPO団体に対しては各種補助事業がありますが、宮崎はその企画がまだまだ弱く、申請認可が少ないのだそうです。それをどうするかという研修でした。
NPO団体が一般には無償のボランティア団体としてしか理解がなく、活動がなかなかできないといった声を聞きます。実際、私たちの組織もそうです。
いかに寄附を集めるか、会員を増やすか、助成金の適用を受けるかが重要な課題となりますが、なかなかうまくいきません。
今回の研修のキーワードは「共感」にありました。自分たちの夢や希望をどんな形で他人に共感してもらうか。その考え方や手法をワークショップを通して学ぶ研修でした。
共感と同情は違う、10年後をイメージする、他人事を自分事に変える、直感的に関心を持たせるやり方、アイデアの生みだし方など、具体的な事例をもとに研修は進みました。
印象に残ったのは、逆転の発想(相手の立場でストーリーを作る)、支援対象者にも役割を与える、付加価値を中心にもってくるなどです。
そのためにはデータの数値化や比較、ヒアリング、立ち位置の確認などが必要になってきます。
この種の研修会に参加していつも思うことは、これらがどうも人間の基本的な生き方(特に人と人とのつながり)を模索しているのではないかという印象を持つことです。だから飽きないのです。
私の参加したグループでは、ひとり暮らしの高齢者の足(買い物や病院、役場の用事など)をいかに確保するかという課題で企画書を考えました。
伝統食講習会やコミュニティサロンを通して仲良しになり、支援者を募るなど、話し合いのなかで楽しいアイデアも出てきて、実際にできるのではないかと思ったところでした。