教育現場におけるSNSの可能性


第3回教育ICT研修会は9月12日(水)「教育現場におけるSNSの可能性」と題して、児玉秋二氏(㈲ロボックス)に報告していただきました。

会社概要の紹介の後、SNS(Social Networking Service)の説明から入られました。

SNSは「社会的なつながりをインターネットで支援・構築するサービス」と定義されますが、一般的にはブログや掲示板を含めて会員同士で交流できるサイトやサービスとして理解されています。

その種類はいろいろありますが、その性格を表しているアニメはわかりやすかったです。

今回は最近急激に会員を増やしているfacebookについて、その機能や使い方を中心に説明してもらいました。

その後、教育分野での活用ということで、教師同士の情報交換、教材の共有、就職活動での活用などを上げられ、エドモド(EDMOD)という学校向けのSNSを紹介されました。

協議のなかでは、実名性への疑問や情報漏洩の危険性などが出され、サービスを提供する側、それを使う側の意図を理解する必要性があるようです。

ただ、使わざるを得ない環境もできつつあり、その危険性を理解しつつ、慣れていくうちに、使う、使わないの判断もできるようになるのではないでしょうか。

実際、大学では学生も含め、かなりユーザが増えているようですが、ゼミなどのコミュニケーションツールとしては限界もあるとのことです。

また、SNSで20年ぶりに友達の近況を知ることができたとか、修学旅行の写真などをアップしてリアルタイムで保護者に状況を知らせることもできるなどの報告もありました。

「街の中での広告や掲示板」あるいは「バーチャル空間でのお祭り」と一緒だというとらえ方もあり、教育現場でのリテラシイ教育の必要性と、利用するだけでなく、プログラマーの育成(技術者を大事にする文化風土)が大事だとの意見も出されました。