PCカンファレンスin宮崎
九州PCカンファレンスin宮崎大学が11月10日(土)~11日(日)に宮崎大学木花キャンパス(農学部棟)で開催され、参加してきました。この会からの案内で他に3名ほど参加されていました。
PCカンファレンスとは、情報処理の専門家から大学、高専、小中高校の教員、学生・院生、企業などあらゆる分野の人々がコンピュータを活用した教育について研究・交流するための集まりということで、各大学生協やコンピュータ利用教育学会(CIEC)が中心になって開催されています。
宮崎での開催は2回目ということでしたが、主催者を代表して岩本俊孝先生(宮崎大学副学長)の開会挨拶に始まり、基調講演は「新たな”神話”創成~『古事記』1300年の宮崎から」と題して山田利博先生(宮崎大学教育文化学部教授)がされました。
古事記の記述を紹介しながら、神話には今日のICTと同様の発想があることや、意外に神話と科学が近いことなどをアニメ動画なども使って話されました。いかに想像力、創造力を鍛えるかという意味でも神話は参考になるという内容でした。
シンポジウム 「ICTを使った事例報告」
・教育文化学部 新地辰朗先生と上米良剛教諭(延岡市立旭小学校)、吉野達也教諭(都城市立江平小学校)による「学校教育の中でのICT活用について」
・工学部 田村宏樹先生「介護・福祉への応用を目指した生体信号の情報処理技術」
・農学部 関口敏先生「感染病を予測する」
・医学部 鈴木斎王先生「~病棟業務へのAndroidモバイル端末の導入と有用性~」
これらはどれも面白かったです。宮崎大学も捨てたもんじゃないなと思いました。
特別報告では、宮崎大学チャレンジプログラムの取組から「大学の風景を3D映像で撮影」(代表工学部二見龍之介)がありました。
夜の懇親会では山田先生の解説で、北郷町(現日南市)の郷之原神社の神楽「鯛釣り舞」の鑑賞会もあり、九州各県から参加された方々から興味を持たれていました。
二日目は三分科会に分かれて大学生や生協職員の研究事例発表が21本もあり、ICTを中心にした取り組みなど、各大学現場での実態を知るいい機会になりました。
一日目の最後の挨拶でコンピュータ利用教育学会(CIEC)の副会長が「ICTにはスキルや技術のみでなく、他分野からの発想も求められる」として、今回の神話との関連性などを評価されていたのが印象に残りました。
また、大学生のチャレンジ精神溢れる各発表も好印象でした。先の湯布院での発表も含めて、もっと高校生との交流に広げられるといいのになと思ったところです。