討議「ICTサポートと連携について」

2010年度 第1回研修会報告

討議「ICTサポートと連携について」

柱1、全国最下位の教育ICT活用力の問題点

ICT活用に対する教員の意識
情報担当者の位置付けと役割

(意見)
予算がない、機器が少ない、人材不足、調整役がいない
担当者に若い人が多い、数年で代わる、相談するところがない
教務主任が積極的だと普及する
仕様書(システム設計書)がない(担当者が異動後、使えない)

柱2、学校内でできること、教育委員会ができること

<学校の課題>
ICT機器の拡充とすぐに使える環境の整備
ICT機器整備や教育ソフト・コンテンツの予算の充実
情報担当者の校務における優先順位
学校における情報担当者を支援する人材の有無

(意見)
学校の文化(カリキュラム等)は部外者には理解し難い
学校の先生は個性が強く、システムの標準化が難しい
フルオーダーに固執せず、イージーオーダーでも使って欲しい
トップダウンの必要性とスキルの低下
団塊の世代が大量退職し、スキルの継承が困難になりつつある

<教育委員会の課題>
予算の充実と教育委員会における情報担当者の配置
専門知識を提供できる外部専門家の充実
ICT環境整備計画の策定

(意見)
部局の動きと教育委員会の動きを連動させたい
生涯学習との連携はできないか
整備されたICT機器をとにかく使わせる
研修センターでは今年度から強制的に受講させる
教員採用試験でもっとICT活用能力を問う

柱3、外部支援の関わり方(NPO法人化の可能性)

協働的委託事業の開拓
教育情報化に関わる調査研究
教育情報化計画の策定支援
ICT機器の紹介および機器利用の授業支援
情報化に対応した各種研修の実施
教育ICT研修派遣事業
校内ネットワークシステムの支援
成績処理、校務事務等のシステム支援
学校ホームページ運営の支援
図書館蔵書管理システム支援

(意見)
ICTの内容は広く、深くなっており、一人ではサポートできない
学校現場にアドバイザーがいると助かる(ちょこっとICT)
外部からの声(県議会での問題提起など)

冒頭、私学も含めて学校現場の実態を報告してもらいましたが、どこも風通しのよい整備や運営、サポートはまだこれからといった感じでした。後の飲み会では、PC黎明期の想い出話で盛り上がりました。(kame)