データベースソフト「桐」研修会
8月23日(金)に宮崎県高等学校教育研究会事務部会の実務研修会が宮崎農業高校でありました。データベースソフト「桐」の基本操作と「スクールプロ」の活用をメインにしたパソコン研修でしたが、当NPOはサポート(5名)として参加しました。
「スクールプロ」は、かつて現場の学校事務職員が自ら開発し、その後、専門業者に委譲、委託開発・販売している事務処理システムです。その開発アプリケーションがデータベースソフト「桐」で、最近ではあまり使われなくなっていますが、エクセルとの互換性や帳票印刷の手軽さで一部ユーザーには根強い人気があります。
「スクールプロ」には、生徒、文書、職員、報酬、工事、会計、授業料、就学奨励費など業務毎のシステムが組まれ、宮崎県の県立学校ではよく使われてきました。ただ、部局との人事交流や研修機会・サポートの少なさ、バグ修正の遅延などから、次第に使われなくなっていました。
そこで今年度、7年ぶりに研修会が持たれ、「桐」の基本操作を中心に、表やタックシールの作成、様式の修正など、関数やオブジェクト属性、再定義などを使っての実務研修が行われました。
初めて「桐」や「スクールプロ」を扱う方々が過半数を占めていたためか、アンケートを見ると非常に好評で、満足度も高いものがありました。今後、仕事での活用や研修継続を望む声、マニュアル配布の要望などが期待として寄せられていました。
各種研究団体や学校現場でパソコン研修やシステム修正をやっていくのは困難な状況にあります。外部委託するにも財政事情が厳しく、担当者の負担は増大しているのが実情です。
今後、学校現場、研究団体、専門業者をつなぐ役割をNPOが担う必然性が高まっていると感じました。