教育現場におけるシンクライアント
第4回教育ICT研修会は 11月13日(水)「教育現場におけるシンクライアントの有効性」と題して小島敏也氏((株)ケーシーインターナショナル)に報告していただきました。
冒頭、国際成人力調査結果(PIAAC)について、日本人の読解力(1位)とIT活用力(10位)に差があることを示され、その原因に学校教育における情報教育の遅れを指摘されました。
コンピュータ教室をはじめとするICTのインフラ整備の立ち後れもその一因があるとして、今回、ネットワーク環境におけるシンクライアント方式の導入を提案されました。
今回、紹介されたのは「銀河計画MZD」というシステムですが、特徴として、ソフトインストールの手軽さ、起動の速さ、OSの切り替えが可能、2台のサーバーにおける安定安全性(フェイルオーバー機能)、クライアントHDDの使用不要によるトラブルの減少(長期利用が可)などを上げられました。
その後、立花氏によるデモ機を使っての説明や実演もあり、参加者は興味深く触っていました。
確かに、起動の速さやフェイルオーバー機能はこれまでの体験にないものでしたが、何よりwindows7とwindows8の切り替えが容易にできることはOSが混在する現状においては有り難い機能だと感じられました。
協議では全国の導入実態やその活用法などいろいろ意見が交わされました。既存のPCにも導入することができ、教育予算を担当する部署の方に見てもらうと良かったなと思いました。
終了後の交流会では両氏ともかつて「管理工学研究所」に勤務されていたこともあり、データベースソフト「桐」の話題で盛り上がりました。