ICT支援の課題

IMG_6469第5回教育ICT研修会が 1月15日(水)「教育現場へのICTの導入と利活用支援」をテーマに田中康平氏(㈱ネル・アンド・エム代表取締役)を向かえて行われました。

今回は初めてワークショップを取り入れた研修会で、参加者の意見がより反映されたものになりました。

1部は「ICT導入の課題と好事例」、2部は「ICT利活用支援ICT支援員のこれから」を紹介していただき、その後のワークショップではそれぞれSWOT分析を取り入れた意見交換となりました。

IMG_6471好事例の共通点として上げられたのは、トップのリーダーシップ、実行可能なビジョン、補佐的な人材などです。

ただ、導入後の問題として、何が進展したのか、本当に使いやすいのか、教員だけで運用できるのか、足りないものが把握されているのか、などの振り返りが大事とのことでした。

 

ICT利活用にとって支援員の存在は大きく、少しずつ必要性への理解が広がりつつありますが、財源の問題を始めとして、支援員の研修や育成、職業としての確立、教IMG_6473員とのコミュニケーションなどが課題としてあるようです。

ICTを利活用したからといって必ずしも学力向上にはつながらないことや、児童生徒の情報活用能力が上がるにつれ反モラル的なスキルも上がっていくこと、学級経営や指導案作成が基本になること、ICTを使わないことの判断も大事なこと、使用方のルールが確立されなければならないことなどが確認されました。

よく言われますが、ICT利活用それ自体は目的にはならないことを、繰り返し自覚する必要がありそうです。

IMG_6474ICT研修も、どんな課題解決を目指すために利用するのかを意識した上で参加にすべきだとの意見も出されました。

そのためには今後、教科毎のICT研修やICT機器を使ったテーマ別研修会などへシフトしていくことが必要となるでしょう。

参加者がいつもより少なかったですが、とても充実した研修会になりました。田中さん、ありがとうございました。1年後、またSWOT分析の振り返りをやりましょう。