LINE利用

IMG_65963月22日(土)熊本市で日本情報科教育学会九州・中国・四国支部研究会(後援:九州ICT教育支援協議会)が開催され、村上理事と亀澤が参加してきました。

今、ICT教育はタブレットとLINEが焦点になっている感じがします。今回はそのLINE利用に関する研究発表でした。

2000年を境に、固定からモバイルに通信手段(電話)の利用率が逆転し、さらに人格形成期以前の子どもたちまで利用が広がり、さまざまな問題が指摘されています。

「出会い系」の危険性だけでなく、長時間利用の常態化でゲーム機などの「コンテンツ依存症」、あるいは「つながり症候群」といった身体的精神的な影響が問題視されてきています。

IMG_6599さらに「いじめ(誹謗中傷)」の問題も加わり、コミュニケーションツールに関わるトラブルも増えています。

今や情報モラル教育は、使わせないのではなく、使うことを前提に行うことが必要となってきています。

研究会では「ネットモラルの小中高生の現状」と題して桑崎剛協議会会長の問題提起に始まり、「LINEの紹介と、子どもにネットを使わせる際の注意事項」と題する高橋誠氏(LINE株式会社)による基本的なLINEの使い方の講義もあり、とても参考になりました。

その他、論文発表では、「LINE利用トラブル後の指導実践~中学生の情報発信~」池田勇氏(嘉麻市教育センター)、「課金ゲームを断罪する」山下裕司氏(山口県立岩国高等学校)、「中学校での情報モラル学習におけるERICAの活用」豊瀬仁須氏(田川市立田川中学校)がありました。

基本的人権がICT教育のなかで大きな課題になっているとの印象を強くしました。

青少年のインターネット利用環境実態調査(内閣府)

LINE 安心安全ガイド