バングラデシュ支援
JICA(国際協力機構)は日本の中小企業を対象とした「中小企業海外展開支援事業」を行っており、今年度の「案件化調査」として、九州から唯一、㈱教育情報サービスの企画が採択されました。
調査名はバングラデシュにおける「脆弱な通信環境に対応できるeラーニングシステムを使った情報処理技術者試験対策講座の案件化調査」ですが、この外部人材として本NPO法人みやざき教育支援協議会が協力することになりました。
また支援企業として㈱宮崎銀行も参加しており、オール宮崎としてチームを組んで海外教育支援にあたることになります。
バングラデシュは国が抱える様々な開発課題を解決するためITの有効活用を目指す「デジタル・バングラデシュ」を掲げています。
ただ、客観的にIT技術者の能力を評価する国家試験が存在せず、IT技術者の専門性向上や海外へのバングラデシュ出身IT技術者輩出を妨げていることが課題となっていました。
そのため、日本でIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施している情報処理技術者試験(ITEE)の導入が進められ、2014年10月から正式に行われることになりました。
ところがこれまで行われたトライアル試験ではバングラデシュでの合格率は低く、実施6か国(バングラデシュ、フィリピン、タイ、ベトナム、ミャンマー、モンゴル)中で最下位でした。
これは受験者の学習環境や学習法、教材等が整備されていないことが起因すると推測されました。
そこで㈱教育情報サービスの開発するThinkBoard(手書きと音声ソフト)を使って、eラーニングでの学習環境を提供しようというものです。
私たちMESCはバングラデシュにおけるIT人材育成支援のための事前調査(コンサルタント、テキスト作成および現地での学習状況調査など)を行うことになります。
オール宮崎の力を結集して、今後の国際貢献や地元経済の活性化につなげていきたいと考えています。