SchoolPRO・eラーニング
今年度の第1回教育ICT研修会を6月13日(土)の総会後に行いました。
一つ目は「事務処理システムSchoolProの概要」と題して、会員の森山高昌氏にこれまでの歴史としくみ、サポートなどについて報告してもらいました。
このSchoolPROは、当初、学校現場の事務職員が宮崎県の根拠法令に則して設計し、開発したものです。研究大会などで紹介するなかで、全国から譲渡依頼やサポートが増えたため、その後、県内のIT企業に委託開発するようになったものです。
これには、生徒、職員、勤務、報酬、授業料、会計、備品、工事、文書、就学奨励費などの事務処理システムがあり、県の財務会計オンラインシステムや人事給与システムにない電算処理をカバーしています。これまですべての県立学校で導入され、図書、修学奨励費については全国で採用されるようになりました。
森山会員は開発の当初より関わり、退職後も本NPOに所属し、サポートにあたっています。学校現場のサポートや実務研修、意見要望のヒアリングなどを通して、今年度、事務処理を全般的に見直し、大幅な改訂を行うことになっています。
開発ソフトは、現在、「桐」を使っていますが、図書と会計については「ドット、ネット」で開発しています。
協議のなかでは、汎用ソフトとヘビーユーザーのいる個別ソフトの違いに意見が集中しました。ただ、どんなに優れたシステムでも導入後のサポートが何より大事なことはいうまでもありません。本NPOはそのための現場支援を事業として続けていくことにしています。
二つ目は「eラーニングの現状と課題」と題して、亀澤が報告しました。
今年度の事業としてeラーニングの効果実証研究をあげており、「ユニバーサル数学」を参考に、ネット上にあふれる無料のeラーニング教材との比較検討を行いながら、話を進めました。
まだ、この事業は始まったばかりで、今後1年間県内の学校に協力をいただきながら進めることになっています。
協議のなかでは、eラーニングが対面授業の代りにならないことや、LMSの充実が普及のカギを握っていることなどが出されました。