プライドが邪魔する
前回、お知らせした「わたしの生き方」第2回講演会が、9月9日(日)に行われました。
講師の富井雄二氏は、現在、奥様の富井真紀様と、企業経営のかたわら、子どもの貧困対策に奔走されています。
そのきっかけは、自らの境遇、生い立ち、体験などにあったようです。これまであまり聞く機会がなく、現在の企業の内容も含めて、とても参考になるお話しでした。
日向市出身だそうですが、親の離婚により小学校4年から宮崎市で母親と弟の三人で暮らすにようなったそうです。借金地獄で、電気やガスが止めらることがよくあったということです。
中学校卒業後、三年間マグロ漁船に乗り、南洋諸島を駆け巡ったそうです。朝4時から夜12時近くまでの働き詰めで、海に落ちるなど3回ほど死ぬ目に遭ったそうですが、自ら稼いだ給料で、当時、家族の抱えていた借金をすべて返済したということです。
18才から飲食業を10年ほど務めるものの、いろんな仕事をかけもちしたことからその生活に疲れ、あるきっかけで2002年に清掃会社として(そうじ屋)を創業することになったそうです。
その9年後2011年に株式会社光栄総合管理として法人化し、現在12名の従業員と共に、ビルメンテナンスやリフォームを専門とする会社の代表取締役を務めていらっしゃいます。
それらの体験から、富井さんが導き出したキーワードはとても参考になるものでした。
- 恥ずかしい、不要な仕事というものはない
- 頼まれたら断らない、とにかくやってみる
- 何かして欲しいものはないかプラスワンを聞く、やる
- プライドを持たないことが私のプライド
- チャンスを見逃すな(今度はない、今しかない)
- いろんな体験が活きる、稼ぎは何とかなる
- 人脈が財産、友達が助けてくれる
など、子どもたちだけでなく、大人にとっても、いろいろ参考になる話でした。
また、これまで自由にさせてもらったこと、ダメな時はしかってくれる大人がいたことが、今の自分をつくっているということでした。
最後に、何が一番楽しいですかという質問に「新しいことを創り出すこと」と言われ、とても印象に残りました。そうですよね、人は何かを作り出す時が、一番、輝いている。
当日は参加者が少なく、もっと多くの人に聞いてもらいたい話でした。第3回は10月21日(日)です。たくさんのご来場をお待ちします。