司書業務のお手伝い(蔵書点検)
例年、学校図書館の蔵書点検を頼まれます。蔵書点検は図書台帳と現物を照合し、不明図書などを調査する作業ですが、所蔵本の状態を知るよい機会です。
当法人ではハンディターミナル3台を使って、3万冊ほどを2日間で行います。閉館も短期間で済み、合わせて配架整理も行いますので、司書の方のお手伝いになっています。
宮崎県の場合、専任司書の配置がなく、会計年度職員等(2~3年で交代)のため、整備にバラツキがあり、司書資格があっても計画的な整備が難しい状況にあります。
点検結果から見えてくる実態です。
- 図書ラベルの貼付箇所が統一されていない
- 除籍済、ラベル剥がれの本が配架されている
- 箱入りやカバー付きの本がある
- 書架に詰め込み過ぎで、本が取り出し難い
- 書架の高段や最下段に配架され、検索し難い
- 大型本が横倒しに詰めてあり、表紙が見えない
- 書架の奥、下に、本が落ち込んでいる
- 一冊の本のなかに、他の本が挟まっている
- 分類記号とは別の場所に置かれている
- 保管場所が閲覧室以外にも多数ある
- インクジェットプリンターのラベル印刷でバーコードが滲んでいる
- 書庫に未登録の全集や辞典辞書類、ラベルなしの古書が多数所蔵されている
- 書庫内の照明が暗く、燻蒸や清掃に手が回らず、酸化、虫食い本がある
上記を解決するには計画的な整備が必要ですが、なかなか手が回らず、不明図書の除籍のみで終わっている学校が多いようです。スポット的にもお手伝いしますよ。ご相談を!