高等学校教育整備計画

宮崎県教育委員会は、今後10年間を通じて目指す「宮崎県立高等学校教育整備計画(基本計画)」(案)を公表しました。そのなかで教育ICTについても触れられています。関連事項を抜粋してみます。

Ⅰ魅力ある高等学校教育の推進
1高等学校教育の質の向上>(1)確かな学力を育む教育の充実>◆方向と取組>

  • ⑦ 情報通信技術(ICT)を活用する能力の育成
    ICTの活用や情報モラルに関する教育等を通して、必要な情報を識別・活用するなど、生徒の情報活用能力の育成に努めます。

2高等学校教育の魅力づくり>(2)魅力と活力ある教育を支える体制の充実や環境の整備>◆方向と取組>

  • ⑤ICT活用指導力の向上による教育の情報化の推進
    普通教室等へのLAN整備を進めるとともに、ICT活用推進の中核を担う教員の育成を目指した指導者養成研修会の実施や、校内研修等の充実により、教員のICT活用指導力の向上を図り、教育の情報化を推進します。
  • ⑥校務の情報化や情報管理の改善による教育活動の質の改善
    教職員が生徒に向き合う時間を確保し、教育活動の質の改善に取り組むことができるように、校内LANの整備等の条件を整えるとともに、文書等のデータベース化や成績処理の一括管理など校務情報の管理を行い、校務の情報化による業務の軽減と効率化に努めます。

また、前期実施計画(案)平成25年度~平成27年度>(2)魅力と活力ある教育を支える体制の充実や環境の整備の取組>②教育の情報化の推進では、さらに踏み込んで次の3点をあげています。

  • ICT活用のため普通教室への無線LANやタブレット型PC等の整備を進め、教育の情報化の基盤整備に取り組みます。
  • ICT活用の実践的研修会や校内研修を実施し、教員のICT活用指導力の向上に取り組みます。
  • 校内LAN整備等の条件を整え、校務の情報化による業務の軽減や効率化に取り組みます。

注目は、具体的に無線LANやタブレットPC整備に加えて校務の情報化で校内LAN整備が表記され、文書等のデータベース化や成績処理の一括管理などが明文化されたことです。全国的にも立ち遅れている宮崎です。ぜひ、財政的確保をお願いしたいものです。

今朝の朝日新聞には、佐賀県教委が県立高全生徒にタブレット端末を配布するという記事が出ていました。インフラ整備とともに、その活用を促進するためにはICT支援員などのサポートが不可欠です。これもぜひ、財政的措置をお願いしたいですね。

今、支援員の必要性は全国で理解されつつあり、NPOなどの外部支援にも注目が集まっています。ぜひ、協力、協働体制ですすめていきたいものです。