新教育ネットひむかの概要

第6回教育ICT研修会は、3月14日(水)「新教育ネットひむかの概要」と題して、江川龍彰県教育研修センター指導主事に話していただきました。

2011年12月に教育ネットひむかのサーバー類が更新されましたが、定点観測用を除いて、ほとんどを別な場所に移設し、災害時などの対策をとられているということです。

サービス面では、インターネット回線の増強(22Mbps→40Mbps)、ウェブフィルタリングの強化(I-filter)、Webメール機能の充実(モバイル可)、テレビ会議システムの変更(IC3キャノンソフト情報システム)、新たなサポート体制などが改善されています。

ウェブフィルタリングは、ブラックおよびホワイトリスト方式に変更されましたが、教育用必要であれば申請して欲しいということです。特に、動画関係のコンテンツが増え、文部科学省などユーチューブでも有益で発信元が明確なものであれば、利用可能とされました。ただ、同じURLでも内容が変更される場合もあり、そのチェックは難しいということです。

学校のWebサイト開設では、県立高校ではほぼ全校が設置しているのに対して、小中学校では8割ほどに留まっているということです。高校での生徒募集の関係もあるようです。一方、教育用コンテンツでは小中学校関係が充実し、高校関係は内容が多岐にわたることなどでなかなか進んでいないようです。

協議のなかでは昨年暮れから年始にかけて不安定であった回線状況が話題になりました。

特に学校現場での校内LAN設置の実態がいろいろ指摘されました。教育用コンピュータの環境復元装置が働き起動のたびにアップデートを繰り返している点や、ハブなどのネットワーク機器の古さ、接続ミスによるループの発生などが回線への負荷を増大させ、教育ネットひむか全体を重くしているということもあったようです。

このような実態がうまく学校現場に伝わっておらず、いろんな場でこのような研修会を開いて欲しいとの要望も出されていました。